|
1888年、磐梯山噴火。
この噴火により、裏磐梯と呼ばれる磐梯山北側の自然環境は一変した。崩れ落ちた土砂が流れ、川が堰き止められ、周辺には、大小あわせて300を越える湖沼ができた。しかし、裏磐梯に緑が回復するのは、他の火山帯よりもはるかに早かったという。
1953年。裏磐梯は国立公園の指定を受け、自然を守ろうという活動が始まった。多くの人々が訪れ、自然を好む人々に愛される場所となった。だが、ここに住む人々にとって、厳しい自然の中での暮らしは決して楽とはいえなかった。人のための自然なのか、自然のための人なのか…。人と自然との共存が問われる時代と向き合いながら、時は流れた。
磐梯山の噴火から115年の月日がたった2003年。いま、裏磐梯は変わろうとしている。
国立公園で初のバリアフリー遊歩道が誕生し、身障者用の駐車場やトイレを完備し、車椅子の貸し出しサービスをおこなう施設が増えつつある。人と人とが互いに思いやりを持ち、共存していく。それが自然と人との共存に結びついていく。共存の時代を経て、共栄する時代に向かいはじめた。
自然に親しみを持ち、守ることの大切さを、これからの裏磐梯は伝えていくのだ。
今を生きるすべての人へ。そして、次世代を生きる未来の人へ。 |
|
|